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第5話
「……えええええええええ!? ちょ、ちょ、ちょっと待ったぁぁぁぁ!」
「なんだ? トイレか? それなら別にここで漏らしてもいい。どうせ今から汚れるからな。……私はお前の汚いところも含め全部愛してる」
「そんな変態と紙一重な広い懐見せられても! いや、つーか、そういう問題じゃない! 俺、男ですけど!?」
男女ならこの展開は分かる。
だって何百回もエロ同人誌で見てきたから!
でも、さっきまで魔法少女だったけど、今の俺は完全に身も心も男だからね!?
しかし、プルルは全く動じない。
「大丈夫だ、問題ない。魔力を注ぐ穴さえあれば」
そう言うと、プルルはスカートの裾から手を忍ばせて、そのまま下着の中に指を滑らせた。
「ひっ……!」
男らしい無骨な指が下半身の穴の周りをするりと撫でたので、俺は短い悲鳴を上げた。
その声に、プルルは小さく笑った。
「可愛い声だな。もっと聞かせてくれ……」
耳元で甘く囁いて、さらに指を奥に入れようとしたので、俺は慌てて股をギュッと閉じてプルルの手を掴んだ。
「ユウ? どうした?」
プルルが不思議そうに首を傾げて俺の顔を覗いてきた。
俺が嫌がっていることに全く気づいていないような顔に腹が立つ。
「ど、どうしたじゃねぇよ! こんなことやめろよ!」
「やめたら魔力供給できない」
「じゃあしなくていい!」
「魔力供給しないと魔王を倒せないぞ」
「こんなことまでして魔王を倒さなくていい!」
なんで己の処女を失ってまで魔王を倒さないといけないんだ!
俺が憤っていると、プルルはハァと溜め息を吐いた。
「……じゃあリオンがどうなってもいいんだな?」
「え?」
リオンの名前に思わず顔を上げる。
「リオンも恐らくさっきの魔法陣で魔力を失っているに違いない。気配は感じるから上手く逃げられたのだろうが、敵に見つかるのも時間の問題だ」
「う、嘘だろ……」
ゴクリと唾を飲み込む。
「本当だ。しかも俺はユウ専用の使い魔だからリオンには魔力供給できない。ただ、魔法少女同士なら魔力供給は可能だ」
「そ、そんな……」
そ、そんなのって……すっげぇ役得じゃねぇか!
俺の心に希望の光が差し込んだ。
これでリオンに手を出せる大義名分ができた!
やった! 真面目に魔法少女してきてよかった……!
リオンとの魔力供給を想像したら、現金な息子がまたムクムクと元気を取り戻した。
「ははは、ユウのここは単純でスケベだな。……可愛がり甲斐があるというものだ」
下着の上から俺の息子を撫でながらプルルがクスクスと笑った。
敏感になったそこは、撫でているのは自分より体格の良い男の手だと分かっていても、気持ちよさで恥もなく膨れていく。
「……っ、あっ、あぁ」
「ユウも魔法少女とはいえ男だからな。前を存分に気持ちよくしてやろう。……前で気持ちよくなれるのも今日で最後かもしれないから存分に味わえ」
不気味に吊り上がった口から不吉な言葉が漏れたが、気持ちよさで頭がいっぱいになってその意味を問いただす余裕などなかった。
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