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第9話

背筋に鳥肌が立つほど甘く、冷酷な声でそう言うと、プルルは両脚の腿に手を添え内股の筋肉が引きちぎれそうなほど強く開脚させた。 そして、その状態で後ろから突き上げ始めた。 「ぁっ、あっ、あぁぁっ、んっぁ……っ!」 怒濤のごとく快感が下からせり上がってきて、心臓をかすめる。 呼吸を奪うほど激しい喘ぎ声が口から飛び出ていく。 「ユウ、鏡をよく見て。可愛い魔法少女が写っているから」 快感を与える主の言葉に、宙に投げ出されていただけの視線を従順に鏡へ向ける。 そこにはプルルと繋がる卑猥な恥部を曝け出し、口からよだれを漏らしてよがっている情けない自分の姿が映っていた。 フリルの裾から顔を出している男の象徴は、女のように後ろをつかれて歓喜して男としての威厳は欠片もない。 鏡に映る自分の姿に、羞恥と正気が戻ってきて俺は思わず手で顔を覆った。 「ぃ、いやだ……っ」 「どうして嫌がる? すごく可愛いのに」 意地悪くプルルが耳元で笑った。 「ほら、可愛い顔を見せてくれ」 ポン、とファンシーな音がした瞬間、俺の両手首が可愛らしいピンクのリボンでひとつに結ばれていた。 これでは顔を隠せない。 「ぃ、いゃだぁ……、外せよぉ……」 「だめだ。ちゃんと最後まで見ないと。ユウが可愛い可愛い魔法少女になるところを」 「ひ……っ、ぁああ、んっ……」 さらに腰を激しく揺らされる。 硬くなった先が的確に気持ちがいい場所を突いてくるので、俺は涙とよだれで濡れた顔をぐちゃぐちゃにしながら情けなく喘ぎ声を漏らし続けた。 「ぃ、あぁ、ん……っ」 「気持ちいいか?」 「っ、ぅん、きもちぃよぉ……っ」 「そうか、それはよかった」 「んぁあ……っ」 呂律が回らないアホな声で答えたら、プルルは嬉しそうに笑って腰の動きを速めた。 それに応じるように、卑猥な悲鳴が口から零れる。 プルルが満足げに笑みを深めた。 「ほら見て、ユウ。鏡に映ってるのは何?」 「ぉ、おれとプルル……ぁんっ」 「おしい。私と私に犯されて嬉しそうに喘いでいる可愛い私専用の魔法少女だ」 「っ、ちがっ、ぁん……っ!」 違うと言いたいのに、ぐちゅりとわざと卑猥な音が立つように中をゆっくりと掻き回されて、プルルの言葉を肯定するような甘い喘ぎが溢れた。 「違わない。触ってないのに後ろを突かれるだけで何回もイッてるこれは男のものじゃない。主に媚びを売るいやらしいメス犬の尻尾だ」 「ひぃぁ……っ」 指先で裏筋をするりとなぞられ腰に甘い痺れが走る。 「ほら言ってみろ。わんわん、と。そしたらもっと気持ちよくしてやろう」 触れるか触れないかくらいの焦れったい動きで裏筋を何度も指先でなぞってくるので、俺の頭はどうにかなりそうだった。 いや、どうにかなっていた。 「は、っ、ぁあ、わ、わん、わん……っ」 気づけば口が勝手に動いていた。 プルルの魔法だと思いたかったが、紛れもなく自分の意志だった。 もっと気持ちよくしてほしいという欲望に忠実な犬の部分が鳴いたのだ。 「はは……っ、可愛い……っ、本当にユウは可愛いな……っ」 笑いながらもその呼吸から徐々に余裕がなくなってきている。 プルルは俺のモノをぎゅっと握りしめた。 「ひぁ……っ」 「可愛いくても犬には躾も必要だ。上下関係を植え付けないとな。犬がイクのは主の後だ。……いっぱい我慢したらその分気持ちよくなるからな」 甘い声でそう言い聞かせると、俺の根元を強く握ったまま、プルルはラストスパートとばかりに腰を動かした。 さっきまで自由にイキっぱなしだったのに、根元をせき止められてしまい、口からは悲鳴混じりの吐息が溢れかえった。 「ぃ、あぁ、んっ、ぁん……っ」 感じるままにイクことができず辛いのに、プルルの言うとおり、その辛さが積み重なるごとに下半身は感度を増した。 「……っ、そろそろだ」 プルルがぞっとするほど甘い声で囁くと、中にくわえ込んでいるものが弾けた。 それを追うように、俺のモノも解放され、勢いよく濁った欲望を吐き出した。 「ふふ……、よくできたな」 プルルは頭を優しく撫でながら、俺の耳たぶに何度もキスをした。 「さぁ、ユウもすっかり魔法少女になったしそろそろ行……」 終わりを告げようとしたプルルの口が止まった。 遮ったのは俺だった。 気づけば俺はねだるようにゆるく腰を揺らしていた。 「はぁ、っ、ぁっ、わ、わん、わん……っ」 鏡に自分の姿が映る。 よだれを垂らしながら腰を振るその姿は、プルルの言うとおり、紛れもないメス犬だった。 「……仕方ないな。もう一回ベッドに行こうか」 プルルは妖しく微笑んで俺を抱え上げると、ベッドへ向かった。

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