5 / 194
第5話
多分上級生だと思うが玲ほどではないがイケメンだ。
なんだかイケメンってだけで腹が立つ。
「えっと…何か用ッスか?
てか俺らより先輩?」
「……君達の空っぽな頭じゃ生徒会長の顔も分からないか?」
「ゲッ…マジで…知ってた蓮条?」
「知らね…興味ねぇし」
そのまま真木達は生徒会室へつれていかれた。
彼は生徒会長の篝恭也
こんな時間にこんなところにいる真木達に厳しい目を向ける。
「君達名前は?」
「1-Bの蓮条修」
「同じく遠矢真木」
「…………そう
入学早々サボりとはいい度胸だな」
また面倒な奴に引っ掛かってしまった
さて、どうするかな……?
「まぁいい、今すぐ戻るのであれば今日だけは見逃してあげるよ」
そう言われ渋々戻ろうと生徒会室を出ようとすると真木が会長に呼び止められた。
「遠矢真木、君は少し残れ」
「は?何で?」
「何ででも」
何故か真木だけに言われ理不尽だと怒るが相手は動じない。
それどころかこっちが脅されてしまう。
「今日"だけ"は見逃してやると言ったんだ
取り消してもいいんだぞ?」
「………分かりました」
これ以上逆らうことが出来ず渋々従うことにした。
しかし馬鹿な真木は結局教室にいないのを担任に見つかっているので彼の見逃すと言うことが無意味なのに気付いていない。
また彼もそれを分かって言っているのだから性格が悪い。
「で、何?何の用?」
イライラしながら質問するとクスッと笑われた。
「似てないと思ったがそう言うふてくされた感じは似てるな」
「??」
何言ってるのか分からず首をかしげると
彼は顔を近づけてきた。
「玲の弟だろう?クラスメートなんだ
よく聞いてるよ弟が可愛すぎるって」
「………」
ほんと…ブラコンな兄を持つとロクなことがない。
ともだちにシェアしよう!