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第6話
玲のクラスメートだと言う生徒会長の篝、
彼は真木に興味があるようで色々尋ねてきた。
「随分玲とは雰囲気が違う
出来がいい兄を持つと弟は立場が無いか?」
「ああ?てめぇケンカ売ってんのか?」
感じの悪い質問に真木の目付きが変わる。
「そう怒るなよ
逆鱗に触れたのなら謝るよ
ただ玲とは全然違うと思っただけだ
僕は男兄弟はいないからね興味深いんだよ」
笑みを浮かべながらそう話す篝に
警戒心の解けない真木は未だ彼を睨み付けたままだ。
「でも、玲の言うことは別に誇張したわけでは無いみたいだ」
篝は警戒する真木の頬に掛かる髪に触れ
そのまま頬を撫でる。
「確かに、可愛い………」
唐突に放たれた言葉に一瞬固まってしまう真木だがすぐに彼に手を払いのけ少し距離を取った。
「触んな気色悪い!!
もういいだろ?俺は戻る」
部屋を出て早くその場を離れたくて走った。
そしたら曲がり角の所に蓮条がいて危うくぶつかるところだった。
「蓮条…?」
「よう…一応待ってたんだけど
もう用は済んだ?」
「ああ」
「そっち教室じゃないけど何処いくの?」
教室に行く方向と違う方向に行く真木に何処に行くのかと聞くと帰ると言い出した真木。
あんな事があって気分を害して不機嫌な真木は今日はサボる事にした。
「……なにがあったか知らねぇけど
取り合えず付き合うよ
どっか遊びいこうぜ」
「いいのか?」
「ああ、どうせ退屈だし」
蓮条がそう言うから何処か遊びに行くこととなり校門をでると丁度二階堂と鉢合わせした。
「おわっ何?どっか行くの?」
「まぁ遊びに……
つかお前こそ遅刻かよ」
「あはは~普通に寝坊したぁ
てか遊び行くんなら俺もいい?」
「別にいいけど」
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