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第13話

生徒会室に入ってきたその人物はこの真木と篝の状況を見て 一瞬驚いた表情を見せたがみるみると鬼の形相へと変わっていった。 「……何をしている」 「…玲……何って見ればわかるだろう 折角いい雰囲気になってたのに」 「いや何言ってんの?違うし‼」 ここにやってきた兄は二人がそういう雰囲気になっていると勘違いをしているようで しかもそれを分かっていて篝は煽るような発言をし真木は慌てて誤解を解こうとする。 でないと兄が今にも篝に何かしてしまいそうだったから。 「生徒会室に呼び出された真木が心配で見に来てみれば とんでもない状況に出くわした 取り合えず恭也!!真木から離れろ」 兄が真木を篝から引き離し自分の腕の中へ収める。 相当ご立腹のようで声が低く怖い。 「真木は俺の物だ勝手に手を出すな」 「いや、俺兄ちゃんの物になった覚えない」 冷静な真木の突っ込みも聞いてないほど気が立っているようでずっと篝を睨んでいる。 「君はそろそろ弟離れした方がいいよ これじゃ安心して恋人も作れない」 「何言ってる 俺を恋人にすればいいだけだろ?」 「いや、良くないけど!? なぁ、俺の話し聞いてる?」 「いつまでその兄弟愛を恋愛と勘違いするする気だ?」 「勘違いなんかじゃない その証拠に俺はな、真木にキスをしてケツに突っ込んで喘がせたいとずっと考え___」 「ギャーっ止めろ! それ以上言うな変態!!」 このままでは収拾がつかないので 兄をこの部屋から無理矢理引き摺り出して何とか収まったが兄はまだ納得していないと言う顔だ。

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