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第25話
蓮条を人質に取られ動けない真木。
しかもその前に倒した二人も起き上がり真木を羽交い締めにする。
「クソッ!!」
振り払おうにもそんな事をすれば蓮条がどうなるかわからない。
「ははっ、さっきまでの威勢はどうしたよ?」
形勢再び逆転、ニヤニヤと笑って自分を見下ろしてくる彼らに
真木はただただ睨み付けるしか無い。
もう駄目かと諦めかけていたその時
「ぐはっ…‼」
男の一人が悲鳴を上げ倒れたのだ。
一体何が起こったのだろうかと見ると
さっきまで蹲っていた蓮条が立っていて
その足元に今倒れた男が転がっていた。
「蓮…条……?」
「四人は流石に相手にしきれねぇけど
一人二人なら俺だけでも何とかなる。」
真木に注目が行っているその隙に立ち上がり
蓮条の異変に気づき振り向いた男の腹に
痛い一発を食らわせてやった。
その状況を見た真木ももう抑える必要はないと
自分を羽交い締めにする男の足を自分の足で払い
相手がバランスを崩した所で抜け出した。
「んだよ、お前やれんじゃん。」
「だから四人は無理なんだって
あいつらあれでも多少力はあるし
つーか俺はお前が可愛い顔して強いのが意外なんだけど。」
「可愛いは余計だっつの。」
「でもま、お前がいるならこいつらやれるぜ。
二階堂の分もきっちりな。」
またまた形勢逆転で二人は彼らに襲いかかった。
蓮条との共闘で真木の目は生き生きしていて
あっという間に全員を倒してしまった。
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