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第26話

玲は今真木の教室に向かっていた。 1時限目の授業が終るとすぐに。 それはさっき篝が言っていた事が心配だからで、彼が言う3年の不良が真木達に目をつけていると聞いたとのことだ。 『おい聞いてねぇぞ!! 何でそう言うことさっさと言わねぇんだよ?』 『え?だって玲なら知ってると思ったから。 あの人等って質が悪いって有名だし。』 『知るかそんな事初めて聞いた。』 何かある前に真木を守らなければと気持ちが逸るが何だか嫌な予感がする。 案の定教室に真木の姿がない。 取り合えず校内の真木が行きそうな所を探してみたが見当たらない。 「玲そろそろ授業始まるよ。」 「恭也…真木がいない。」 篝が玲を呼びに来たようだが真木が見つからず見つかるまで戻らない旨を伝える。 「なら僕も探すよ。」 「いいのか?」 「当然だろう。」 真木を気に入っている篝に恩を売ることには消極的だが今はそんなことを言ってはいられない。 取り合えず校内にはいなさそうだから校舎から出て捜索することにした。 だがそこで体育の授業で外に出てきた教師にみつかってしまった。 「コラお前らもう授業始まってるだろ!! ここで何してるんだ?」 「先生……」 面倒なのに捕まったと思ったその時倉庫の方から唸り声のような叫び声がした。 「何だ?」 「お前らはさっさと教室に戻れ ここは先生が見てくるから。」 「いいえ、生徒会長である僕も行きます 生徒の事は僕にも責任がありますので。」 「…………」 結局玲と篝は先生と一緒に見に行きその光景に目を疑った。 複数の男子生徒が怪我をしており 更には真木と蓮条が立っていて二人も少し怪我をしていて服が乱れていることで玲は状況を察した。

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