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第33話
「あ~眠い………。
保健室で昼寝でもしよっかな?」
金色に染めた髪を揺らしながら廊下を歩く真木は昼休みトイレに行った帰りいつものメンバーとといつものように
屋上で昼飯食べる予定なのだが眠いからゆっくり昼寝したいと考えていた。
二階堂が一緒だと騒がしくなるから眠れないんだよなとこのあとどうしようかと考えながら廊下を歩いていたら曲がり角の所で誰かとぶつかった。
「いっ…た……あ、悪い。
大丈…………」
「ええ、大丈夫……。」
ドキッとした。
目の前にいるのは物凄く綺麗な女性で
思わず見惚れてしまう。
「貴方は大丈夫?」
「え、あっはい……。」
見ると荷物が床に散乱してしまっていて
というか女性には大変だろうというくらいの書類などが沢山……。
「あの…運ぶの手伝いましょうか?」
「あら、いいの?助かるわ。」
真木は全部持つと言ったが彼女がそれでは悪いと三分の二程を持つ事になった。
「貴方もしかして遠矢君?」
「え、何で知ってるんですか?」
「知ってるわ遠矢玲の弟でしょう?
彼とは学年が同じなのよ。」
「ああ、じゃあ二年生…。」
すると彼女がクスッと少し笑った。
「ごめんなさい。
お兄さんとは違って随分可愛らしいから。」
「はは…どうも……。」
可愛いって誉め言葉だとしても嬉しくない。
実は金髪に染めたのは可愛いと言われるのが嫌なのだ。
黒髪だと女顔とか幼く見られるからだ。
そうして喋っているうちに着いた先。
「ここよ。」
それは生徒会室だった。
「マジで………。」
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