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第43話
真木の兄のプレゼント選びに付き合っていた蓮条と二階堂会長との遭遇したのだが
二階堂が面白いから二人きりにさせてみようと言うので蓮条も乗った。
そしてこそっと二人の様子を見ていたのだが
大して進展もなく終わり優馬とつまんねぇなんて話しながら帰るのだった。
二階堂と別れ夕暮れの中家路に着こうとした蓮条は見覚えのある人物が電柱に隠れこそこそしているのを見つける。
「あれ、風紀委員長だ。
何してんだ?」
「う、うわっ!!な、お、お前蓮条修!!」
風紀委員長、柏木護に声をかけるとこっちがびっくりするくらい驚いていた。
「何してんの?」
「い、いや僕は………」
ちらちらと後ろの方を気にしてる。
見てみると先には不良っぽい輩が数人。
「ああ、怖いのか…。」
「……っ
そ、そうだよ!!以前奴等に絡まれたよ!!悪いか!?」
「……じゃあ家来る?」
「は?」
「家ならあそこ通らねぇしどうせ家誰もいねぇし、あいつ等と揉めんのも嫌だろ?」
「いや、僕は…」
「いいから!!」
このまま放っておくのも何だから半ば強引に家に連れて行くことにした。
「……変な奴だな。
親しくない相手を家に上げるなんて。」
「アンタこそ学校じゃ俺等にうるさく付きまとってくるくせに一人だと小心者かよ。」
「うるさい…仕方ないだろう。
あれが僕の仕事なんだ。」
まぁそうなのかもしれないがこっちは迷惑だ。
「家にはいつも一人なのか?」
「まぁ、両親は共働きだし姉貴は大学の寮だし。」
「じゃあうちとあまり大差ないな。
家は母子家庭だから家にはいつも一人だし。」
「ふ~ん………。」
意外な共通点が明らかになり
風紀委員長だからと俺等とは違う世界なんて思ってたりもしたが案外話してみると
知らない面が色々と見れる。
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