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第45話
まただ。
学校に登校した真木は下駄箱に入っているカミソリを取り出した。
以前から嫌がらせされており最初は画びょうだったがこの前はまち針が入っていた。
自分が嫌われているのは知っているがそれなたなら直接言って来ればいい。
こう言うセコい真似が一番嫌いだ。
さて、犯人を見つけたら
「どうしてやろうかな…?」
「何が?」
思わず心の声を口に出してしまい二階堂に聞かれてしまった。
「ああ、いや…最近さ嫌がらせで下駄箱に画ビョウやらカミソリやら入れられてて
腹立つから犯人見つけたらどうしてやろうかと思って。」
「普通にリンチ!!」
「こえーよ。」
蓮条が冗談か本気か分からないようなトーンで言うから思わず突っ込む。
「ハイハ~イ!!じゃあ水攻めで。」
「……お前らマジなの?冗談なの?」
「やだな~本気に決まってんじゃん。」
「俺は冗談だ。」
「え~蓮条つまんないな~。」
「……じゃあ殺るか。」
こいつら………
もう突っ込みきれない。
それから翌日、今度は折り畳み式の小型ナイフが折り畳まれてない状態で入っていた。
「………っ!!」
流石に少し怖いと思った。
そのナイフを手に取って剥き出しの刃を折り畳んで仕舞う。
一体誰がと思ったその時、ギュッと手首を誰かに掴まれた。
びっくりして手首を掴んでいる相手を見ると風紀委員長が怖い顔をしてこちらを見ていた。
「その手に持っている物は何だ?
何故そんな物を持っている?」
「これは……」
「取り合えず職員室へ来い。
先生にも知らせておかないと。」
「ちょ、待てよ!!これ俺のじゃないし
勝手に下駄箱に入れられてたんだって。」
真木の声を聞かず彼はナイフを没収し真木の手首を掴みながら職員室へ連れて行く。
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