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第46話

「だーかーらー俺んじゃねぇって!!」 「なら誰のだ?」 本当に面倒だ。 職員室の奥で担任に尋問され何度勝手に下駄箱に入っていたと説明してもなかなか信じてくれない。 それに先日の騒動もあり更に今回の件で下手すれば退学にもなりうる。 「嫌がらせされてるんだって最近!!」 「誰にだ?」 ああもう、イライラする。 暫く先生に問いつめられていると 話を聞きつけてきた玲が職員室に乗り込んできた。 こちらへ来たかと思うと鬼の形相でテーブルにバンと手を着いた。 「先生どういうことです? 真木がナイフを持って来るなんてあるわけ無いでしょう!!疑うとは甚だ遺憾です。」 「いや…そう言われてもね~……。」 威圧的な態度の玲に先生はたじたじだ。 「もういいでしょう茶番です。 行くぞ真木。」 「えっちょ……兄ちゃん!?」 そう言って真木の手を引いて職員室を出た。 「それで何故ナイフ何かを持っていたんだ? お兄ちゃんには隠し事はなしだ。」 玲にちゃんと話せと険しい表情で迫られ流石に言わないわけにもいかず正直に話した。 「はぁ~……全くお前は そんな嫌がらせ受けててなんで俺に言わない?」 「だってイチイチ言うことじゃないと思ったし。」 「これからはどんなことでも俺に言え。 分かったな?」 「分かった。」 面倒と思ったものの結局いつも兄に助けられている為文句は言えない。 「しかし真木にこんなことをするなんて 何処のどいつだ!? 見つけ出したらどうしてやろうか。」 「………。」 似てないと散々言われてきたし自覚もあるが 言動からやはり俺らは兄弟なんだと気づいた。

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