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第49話
一方真木は生徒会室で兄と篝で犯人の手掛かりを探っていた。
「取り合えず今後ももしかしたらこう言った嫌がらせが続くかもしれないから僕から先生に言って見回りを増やしてもらうよう言ってみるよ。」
「そんなのは当然だ!!
それと真木を疑った先公と風紀委員長をぶっ殺す。」
「兄ちゃんそれ駄目だって!!」
物騒な事を言う玲の目は本気だ。
決して冗談ではない。
するとドアをノックする音が聞こえた。
がらがらと開けられた扉から現れたのは
風紀委員長と副会長だった。
「こんなときに申し訳ない。
遠矢真木君に嫌がらせをしていた人物を連れてきた。」
「「!!」」
ゆっくり入ってきた副会長の彼女はうつむき加減でこちらを見ない。
「あの……私がやりましたごめんなさい。」
彼女は真木の下駄箱に入れてたと告白してきた。
一見真面目そうだから意外だった。
「ほう、テメーか……
取り敢えず覚悟はできてんだろうな?」
玲が完全に殺る目になっていて
それを見て篠崎は相当怯えてる。
「兄ちゃん落ち着けって!!な?」
このままでは本当に死人が出そうなので
玲を何とか落ち着かせたところで篝が彼女に質問する。
「それでどうしてそんなことをしたんです?」
「だって玲様の弟が不良だなんて
しかもこんな玲様に大切にされて……
ムカついて……ごめんなさい。」
玲……様?
なるほどこの人玲のファンなのか。
それで玲が真木にベッタリだからそれに嫉妬
何とはた迷惑なことか……。
「同じ風紀委員として僕からも謝罪する。
本当に申し訳ない。」
そう柏木が頭を下げてきた。
プライドの高そうな彼が謝罪してくるなんてなんだか奇妙に映った。
まぁ解決したし退学は免れそうなので終わりにしたいのだが
玲は未だにご立腹らしく一発殴らせろ言うので真木が必死に宥めると素直に聞いてくれた。
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