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第65話
結局そのまま玲と寝てしまい
朝を迎え暑苦しさで目が覚めた真木。
隣には真木を抱き締めたまま眠る綺麗な顔が寝息を立てている。
改めて見るとほんと綺麗な顔だ……
しかも自分と身長もだいぶ違うし、兄弟で何故こんなに違うものなのか?
と言うか、俺らほんとに兄弟なのだろうかと
本気で考えてしまう。
それは置いといて玲は真木をしっかり抱き締めている為身動きが取れないから仕方無くもう少しだけこのままでいようと彼の胸に顔を埋めた。
こうしてると何だか落ち着くのだ……
いつも自分を守ってくれるのは彼で
色々文句もあるがそれでもやはり兄は偉大だと思う。
すると真木の背に回されていた大きな手に
ぎゅっと力が入れられた。
「ふふっ大胆だな真木。」
「……に、兄ちゃん……起きてたの?」
「まぁな。」
…………最悪だ。
よりによってこんな恥ずかしすぎる。
そして更に真木の上に覆い被さって来て
可愛いと呟くとキスをしてきた。
「ふ…ん………ぁ………ん……」
突然のキスに驚いて成すがままになっていたがこのままでは彼のペースに飲まれてしまうと彼の舌を噛んだ。
「いっ………!!」
「誰がキスしていいなんて言った!?」
「え?だって昨日してくれただろ?
付き合うのは駄目だがキスまでならいいのかと。」
「いいわけねぇだろ!!
大体、昨日は特別つったろ!」
全く、油断も隙もあったもんじゃない……。
するとトントンとドアをノックする音が聞こえ
聖が入ってきた。
「お~い起きろお前ら
美和子伯母さん達もうすぐ着くって…って何?
何でそんな怖い顔してんの玲?」
「うるせぇ、真木との時間を邪魔しやがって。」
そう言って部屋を出ていった
「なぁ真木なんかあいつ相当機嫌悪いっちゃけど何なん?」
「しらね。」
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