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第67話
※玲のイラストを公開しました。
よければ覗いて見て下さいませ。
ヤバい……
玲がイラつき始めた。
キレたら玲の事だから小学生でも容赦なく泣かせるかもしれない。
それだけはまずい……
「に、兄ちゃん…少しの間だから我慢してやってよ。」
真木は彼の耳元で囁いた。
「我慢してくれたらまたキスしてやるからさ。」
「……まぁお前がそう言うなら仕方がない。」
それを聞き顔を赤らめ上機嫌になる。
本当にこの男は………
真木のご褒美ほしさに満面の笑みで綾乃と遊ぶ玲。
綾乃も凄く楽しそうでやたらと玲にベタベタしててなぜだかイラッとする。
小学生に嫉妬など大人気ないが誰かに彼を取られるのは気に食わない。
「なんかな~………」
「どしたと~?真木。」
聖が真木の隣に来てその場に座る
「綾乃ちゃんにお兄ちゃん取られて寂しいとか?」
「ばっ…なわけ無いだろ!!」
「そう?まっいーけど
暇なら俺とどっか行かん?」
「何処に?」
う~んと聖は上を見て考え込む
「考えてないのかよ。」
「だってここ何もねーじゃん。
茶畑しかないし!!コンビニも近くに無い……
俺折れそう。」
まぁ確かにここは田舎だから何もない
セミやらカブトムシやらは捕れそうだが
もう虫ではしゃぐほど子供ではない
「あ、そうだ!!夜花火せん?」
「やる!!けど花火あんの?」
「知らんけどこの辺りの売店であるんじゃね?買いにいこうとおもってさ。
ほら真木も行くぞ~。」
まぁでも暇だから聖と花火買いに行くことにした。
「あら二人共何処か行くの?」
聖の母が玄関の方に駆け寄ってくる。
「ああ、花火しよっかな~って
だから今の内に買いにいくとこ。」
「そう、気を付けてね。」
「「行ってきます。」」
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