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第68話

聖と花火を買いに行くが一番近い売店でも意外と距離がある。 それに暑い!! 「聖~暑いしもう帰らね?」 「は?何言ってんの!! まだ家でて10分くらいやんか!!」 ほらもうちょっとと真木の手を引いて歩く。 それからまた10分歩きようやく売店に着いた。 「あっち~……お、あった花火!!」 「聖俺ジュース買う」 「あ、じゃあ俺も!!」 真木はコーラを選び聖はジンジャーエールを選び、レジへ行きコーラの分を支払おうとしたとき聖がさりげなく真木のコーラの分も払っていた。 「今日は奢りね。 これ買うの付き合ってくれたし。」 「いやでも……」 「いいの!!」 「ありがと……。」 玲は聖を狼とか言ってたけど真木にとっては優しいお兄ちゃんだと思った。 帰りはコーラを飲みながらゆっくり歩いていた。 「なぁ真木、コーラ俺も飲みたい。」 「えっ、でももうない。」 既に真木が全部飲みほしてしまっていた。 すると聖はじゃあと言って真木に口付けてきて、そして舌を入れてきて口の中を舐め回してくる。 「ん……んん……」 やっと離れたと思ったら 「ん、美味しかった」と何事もなく家の方へ歩いていった。 真木はと言うといきなりのことで思考が停止してこの暑い中余計に顔が熱くなり頭がショートしそうだ。 「真木~早くおいで。」 聖の呼ぶ声がする 「あ、ああ……」 普段通りの笑顔を俺に向けてくる彼の考えてることが分からなくて初めて怖いと思った。

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