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第69話

真木が綾乃と遊んでやったら真木を自分の好きにしていいと言ったから我慢して彼女と遊んでいた玲だったが…… 「あれ真木がいない……。」 家の中を探すも寝室にもいないし 外の庭の方にも見当たらない。 だから近くにいた聖の母親に聞いてみた。 「叔母さん真木知らない?」 「ああ、さっき聖と花火買いに行くって言っとったけど。」 「え、そうなの?」 真木が聖と買い物だと? 二人きりで行くなんて、あれほど聖に近づくなと言ったのに!! 「クソッ!!」 このまま二人が戻ってくるまで待ってるなんて我慢できない。 「綾乃ちゃん俺ちょっと外出てきていいかな すぐ戻るから。」 「えーやだ!!だったら綾乃も行く!!」 ああもう、早く真木を追いかけたいのに。 「玲君ったら相変わらず過保護やね~。 真木君高校生よ?それに聖もついてるし。」 聖がついてることが一番不安なんだがとは口が裂けても言えないが。 「それにもうすぐ帰るんじゃない? 家でてから30分以上経ってるし。」 「え、そんな前に行ったの?」 「そうよ~気づかんかった?」 綾乃と遊んでやる事に夢中で気付かなかった。 そうしてもんもんと悩んでる内に ただいまと言う真木と聖の声が聞こえてきた。 「真木!!」 玲は慌てて真木の方へ駆け寄り 思いっきり抱き締めた。 「真木~!!」 「うわっ!!兄ちゃん!!」

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