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第73話

※真木のイラストを描いてみました。 気が向いたら覗いて見て下さいm(__)m ドタドタドタと足音が聞こえたと思えばバンッと勢いよくドアが開けられた。 「おい!!聖!!」 聖のいる部屋へやって来た玲はベッドで寛ぐ聖の姿を捉えた。 「何だようるせーノックくらいしろ!! お前が急にくるから心臓止まるかと思ったやんか!!」 「知るかよ、いっそ止まれ!! 俺がとどめを刺してやる。」 「ひどっ!!」 玲は聖のいるベッドに乗ると聖に馬乗りになり胸ぐらを掴んだ。 「てめぇ、真木に何しやがった!?」 低い声で怒りをぶつけてくる玲に聖は怯むこともなく冷静な態度を取る。 「何って……嗚呼、もしかしてキス? 真木の味は美味しいな~それに顔真っ赤にして初々しい感じとかたまらん。」 悪びれもなくそう飄々とほざく聖に玲の怒りが更に増していく。 「てめー……ふざけんじゃねぇよ。 真木は俺のものだ勝手に手を出すな。 ぶっ殺すぞ!!」 「ははっ物騒だな。 けど俺だって真木が好きなんだよ。 お前が真木を俺と同じ目で見とったのは知っとった。」 二人が真木を巡って口論している中 嫌な予感がした真木が二人の所に駆けつけた。 「兄ちゃん、聖……」 「真木……」 玲が真木の方を振り返るのをみた聖は玲の名を呼び、振り返る玲を見てニヤリと笑う。 「___っ!!」 「………えっ?」 その瞬間真木も玲も凍りついた。 何故なら聖が玲の唇へ口付けたのだから。

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