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第91話

昼食を食べ終わったあとは再び水族館の生物を見て回った。 その中で真木が見たかったダイオウグソクムシを見つけた。 そう、あのでっかいダンゴムシだ。 「兄ちゃん!!いた!!ダイオウグソクムシ!! めっちゃカッケー!!クソ可愛くね?」 「かわ…………ああ、そう……だな………。」 明らかに可愛くねぇよと言う顔をしてる。 こういう変わった生物が駄目みたいだ。 よし、今度からかってやろう……。 暫くそこでグソクムシを堪能した後グッズなどを売ってる店に入った。 そしたらあのダイオウグソクムシのぬいぐるみなんかが売ってあるではないか!! 「兄ちゃん……これ、ヤバくね?」 「………買うのか?」 「どうしよう……」 「……………」 玲がドン引きしている。 こんな兄を見るのは初めてで面白い。 「まぁいいや、それよりなんかお揃いの物とか買わね?ストラップとか」 「そうだな、ならこれなんかどうだ」 そう言って玲が手に取った一つイルカのストラップは、男が持ってても違和感無さそうな物で可愛らしい。 こういうのを選ぶセンスはあるんだよな、この兄は……。 「あ、じゃあこれにする。」 玲とお揃いのイルカのストラップを買った所で店を出ると既に時計の針は4時を過ぎていた。 十二分に楽しんだとことで家に帰る。 「なぁ兄ちゃん」 「ん?」 「またデートする?」 「……勿論っ!!」 最初は兄とデートなんて無いわなんて思っていたが、たまにはこう言うのも悪くない……かも…。

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