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第104話
そしてついにこの女装コンテストが幕を開けた。
『さぁ始まりました皆様お待ちかねの女装コンテスト!!
まずは審査員のご紹介です。』
最初に司会による審査員の紹介が始まった。
『右から生徒会会計で我らのマドンナ間宮香織さん。』
「宜しくお願いします。」
上品な笑みで会場を魅了する間宮に
やはり綺麗だと真木の顔が緩む。
あの人に選んでもらえるのであればこんな格好もアリだと思ってしまう。
『続いて同じく生徒会で会長の篝恭也さん。』
「どうも!!」
笑顔で手を振る彼はめちゃくちゃ胡散臭い。
その後美術部の人とファッションデザイナー志望だという二人が紹介され最後は注目のこの人が紹介された。
『そして何と言ってもこの方!!
昨年優勝したOBの和田泉さんだ!!』
「今日はお招き頂き光栄です。」
すると会場は地鳴りがするくらいの歓声が響いた。
肩まで伸びる黒髪、何処か憂いを帯びた瞳赤く艶やかな唇と、中性的だけど女性からも持てそうな凛々しさもあって真木も見惚れてしまう。
男でも魅了してしまう彼を玲が何故振ったのか理解不能だ。
そんな事を思っていると拍手喝采も鳴り止み司会の男子が言葉を発する。
『え~ではさっそく出場者によるアピールタイムを開始したいと思います。』
まずは一人一人審査員に向かってアピールをする。
モデルのようにステージ中央まで歩き各々自分の魅力をアピールするのだ。
一人目が中央へ歩いていく。
背が高く細身で大人っぽい。
その大人っぽさを利用してセクシーなポーズで自分をアピールしている
続いて二人目は一人目とは逆に可愛らしい外見で
投げキッスをしたりヒラヒラとターンしたりとかなり女子的な感じだ。
次々とアピールしていく中ついに俺の出番がやって来た。
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