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第126話
「そうだ真木君泊まるなら家に連絡しないと
玲君にメールでもいいから言っといた方がいいよ。」
「………う…ん……。」
泉は玲に連絡入れた方がいいと促すが兄と関わりたくもない真木は直接家に電話することにした。
電話に出たのは母で今日は友達の家に泊まると言ってすぐに切った。
その後5時過ぎに今度は兄からメールが来た。
『誰の家に泊まるのか
明日は帰ってくるのか
ほんとに大丈夫なのか』と過保護なメールの内容だ。
浮気しといてこう言うときだけ兄貴面してムカつくと
『兄ちゃんには関係ない』と一言返した所
今度は電話がかかってきた。
だが声を聞きたくない為電源を切った。
「真木君いいの?心配してるんじゃない?」
「いいよ、浮気するような奴どうでも……
あ~あ泉さんが兄だったら良かったのに。」
ついそんなことを言うと泉さんは苦笑いをした。
「………そう言うこと簡単に言うもんじゃないよ。
でも嬉しいよそう言ってくれて。」
「てか泉さん兄ちゃんが好きだったんだよね?
なんかゴメン、兄ちゃんの愚痴ばっか……」
「ははっ、確かに好きだった人の愚痴を聞くのはあまり気分はよくないな。」
本当に、俺は無神経なことを言っていると真木は反省する。
「まぁでも真木君の事は好きだから気にしないでいいよ!!」
そう言ってくれる泉さんはほんといい人だと改めて感謝した。
「さて、夕飯作ろうかな 何食べたい?」
「う~ん……何でもいいけど。」
「じゃあ肉じゃがでいいかな?」
「うん。俺も手伝う。」
夕飯作りに真木も手伝う。
これくらいしないと悪いとなるべく沢山手伝おうと思うも、料理なんてしたことのない真木は野菜の切り方に苦戦し、泉は時おり笑いながらも優しく教えてくれて美味しそうな肉じゃがが完成した。
「うん。美味い!!」
「真木君が手伝ってくれたからね。」
「いやどう考えても泉さんのお陰だから。」
俺は野菜を切っただけでほとんど泉さんがしてたし手伝うどころか逆に足手まといだった気がすると心の中で呟くも
それでも笑って優しく教えてくれて嬉しかった。
夕飯を食べ終わった後は一緒に片付けをして
風呂に先に入っておいでと言うからありがたく先に入らせてもらった。
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