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第130話

「触んな。」 手を振り払い真木は走って行ってしまった。 玲はショックのあまり追いかけることができずただ振り払われた手を見つめていた。 けれどやはり真木と話がしたいと今更ながら追いかけるも何処に行ったのか分からず取り合えず真木の行きそうな所を手当たり次第探すことにした。 すると時計台の近くに真木の姿を見つけた。 玲は迷うことなく真木の元へ直行し声をかけようとしたその時 「ま__」 「真木君!!」 「え?」 玲が真木の元へ行くよりも先に他の人物が真木の元へと駆け寄っていった。 それも見覚えのある艶やかな長い髪。 「和田先輩?」 真木は顔を綻ばせながら和田に近寄り泉さんと名前で呼んだ。 それもキラキラした笑顔で。 あんな真木、俺でさえあまり見ない顔だ、 いつの間にあんなに親しくなったんだとイライラした。 すると二人は歩きだし何処かへと向かっていった。 玲の存在には気づかずに。 二人を追いかけることも出来ず結局そのまま帰ってしまった。 「クソッ!!」 ガタンと、家に戻りイライラして自分の部屋の椅子を思いっきり蹴った。 モヤモヤした感情が益々膨れ上がる。 完全に和田に対する嫉妬だ。 そして今日も真木は家に帰っては来なかった。 「……………。 今日も随分と機嫌が悪いね。」 「恭也……聞いてくれ。」 「何?珍しいね。」 苦笑いしながらも篝は玲の話に耳を傾けた。 本当はこいつになんか話したくはないが心はもう崩壊寸前だった。

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