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第137話

「大丈夫?」 「ああ……ごめん……」 辛そうにベッドに横になってる玲に真木は 普段こんな弱ってる姿見たことなかったからちょっと新鮮かもなんて呑気に考えていた。 そんなことより、今日母は遅くなるらしいし 夕飯は玲に任せるつもりだったらしいが 真木は別にカップ麺で平気だが、風邪を引いた兄にはお粥とかがいいよななんておもった。 って言っても料理なんて出来ないしお粥の作り方なんて分からない。 この前泉の家でちょこっと手伝ったくらいだ。 そうだ!!泉に聞こうと真木は電話をかける。 『もしもし。』 「あ、泉さん 助けて!!」 真木は彼に事情を話した。 『遠矢君風邪引いたの!? 気がつかなかった……僕無理させちゃったかな?』 「いや泉さんなんも悪くないし。 てかお粥の作り方教えてほしいんだけど。 あ、そうだ鍵、鍵返すの忘れてた。」 『ああ、それなら放課後にでも取りに行くよ。 でも優しいね、真木君。 お兄さんの為にお粥作りたいなんて。』 「……っいいから早く……教えて……」 泉さんに教えてもらった事をメモを書きこれから作るのだが…… あ、あれ? 鍋……鍋……何処だ? 「えっと確かここか? ………って鍋いっぱいある。 どれ使えばいいんだ?」 適当に鍋を選び今度は野菜を切るが…… 「うわっ!!あっぶねー」 危うく指を切るとこだった。 そう言えば泉が言っていた。 猫の手を意識すると。 「…猫の手って何だ?」 猫の手ってどんな手だよ!! こんな感じか?と心の中で自問自答を繰り返し、悪戦苦闘しながらも何とか作り終える事に成功した。

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