141 / 194

第141話

時間は少し遡り…… 明日は愛しの真木の誕生日だと高揚する玲だが 今日は友達と誕生会すると言って終業式後すぐに何処かへ行ってしまった真木。 ちょっと寂しいと思ったり…… まぁだが明日は真木を独占できる。 家に帰って昼食を食べ真木が帰ってくるのを待ち夕方、外もたいぶ暗くなったころピンポーンとインターホンが鳴った。 母に出てと頼まれ面倒だと思いながら玄関へ向かう。 「はい。」 「よっ玲!!」 ドアを開けた瞬間いるはずのない聖が目の前に飛び込んできて思わずガチャっとドアを閉めた。 「ちょちょちょなんで閉めんの!? 開けてよ開けろって!!」 ドンドンとドアを叩き騒がしい為仕方なく家に入れることにした。 「なんでお前がいんだよ。」 「だって明日可愛い従兄弟の誕生日やんか。 来んわけにはいかんやろ。」 「知るか帰れ!!」 ふざけんじゃねぇ なんでこんなやつに真木との特別な日を邪魔されなきゃいけねぇんだと玲は殺意が湧いた。 「そんな言わんでいいやん。 玲に会えんのも楽しみにしとったのにさ~。 てか真木は?おらんと?」 「友達と誕生会だそうだ。」 「そうなん? まぁいいや誕生日は明日やし。」 こいつうちに泊まる気か? 最悪だ…… 「はぁ~………」 そしてそれから数時間後真木が帰宅した。 「真木久しぶりやね~。」 「ああ…うん……てか何?今日来たの?」 「うん、終業式終わってすぐこっちに来た 明日すぐ真木の誕生日祝いたかったけんさ、 もしかして迷惑やった?」 「いや、嬉しいよ。」 「そ、良かった。」 真木は良くても俺が迷惑だっての!! つうかこいつ受験生じゃねぇのかよ? こっち来る暇あんなら勉強しろっての。 と玲は心の中でぶちギレていたが声には出せなかった。

ともだちにシェアしよう!