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第142話

聖が来てしまったものはしょうがない。 悶々と悩んでても明日が真木の誕生日だということは変わらない為聖は無視して楽しもうと玲は思った。 「それより真木、誕生会は楽しかったか?」 「ん?ああ、めっちゃ楽しかった。 それにほら、プレゼント!!スゲくね?」 真木が興奮したように友達から貰ったというプレゼントを見せてくる。 「ロ●ックスだぜ!!ロ●ックス!!」 「うぉ、すっげ!!何なんお前の友達。」 「友達の一人がさ金持ちなんだよね。 いや~金持ちの友達がいるといいよな。 こんなもん貰えんだからさ。 つか今までもそいつん家で美味いもん食えたし 二階堂とつるんでるだけで結構いい思い出来るしいい友達持ったな~俺。」 「………」 満面の笑みでそう話す真木。 悪意はないんだと思う、天然なだけなんだよな。 ……まぁ、真木がいいなら何も言わないが。 「真木、そう言うこと他の人に言っちゃいかんぜ?」 聖が珍しく玲同じ意見の言葉を漏らす。 真木はと言うと頭に?を浮かべながらも分かったと頷いた。 恐らく何も分かってはいない。 可愛いから別にいいんだけどな。 そして家に泊まることとなった聖だが 「なぁなぁお前らと一緒に寝たいっちゃけどダメ?」 「ふざけんな!! 俺と真木は一緒に寝るからてめぇ1人で寝ろ。」 「え、俺兄ちゃんと寝るなんて一言も言ってないけど?」 「あ、じゃあ俺と__」 「聖とも寝ないから!!」 聖と一緒だと真木だけじゃなく玲の貞操まで危ないと言うことで聖を玲の部屋にやって玲は真木の部屋で布団を敷いて寝ることにした。 「兄ちゃん……ほんとに下で寝んの?」 「ああ、なんで?」 「いや……なんか俺だけベッドって落ち着かないし、いいよ…こっちで寝れば……」 「…………真木!!」 真木からの思わぬプレゼントに玲は感激のあまり涙が出た。 それからすぐに眠りについた真木の寝顔が可愛すぎて玲は寝れずにいた。 ずっと見ていたいし、一緒のベッドでムラムラしないわけもない。 「う~ん……一緒に寝るのも考えのもだな。」

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