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第143話
「え、マジで!?」
「ああ。」
クリスマス、この日は真木の誕生日でもあるのだ。
そして兄、玲が真木の欲しいものを買ってくれると一緒に出掛けることになった。
「あ、じゃあ俺も行く!!」
と、当然の如く聖が行く気満々で寄ってくる。
「お前は来るな!!邪魔だ。」
「そんなとこ言わんでいいやろ。
俺も真木の誕生日プレゼントまだ用意しとらんかったしさ。」
嫌な顔をする玲にニコニコしながら肩に手を置く聖にまぁ別になんか買ってくれるんならと真木が言うと玲も渋々納得してくれて改めて3人で出掛けることになった。
「で、どこ行くの?」
聖が行き先を聞いてくるが正直これといって欲しいものは浮かばない。
俺が欲しい漫画とかゲームもだいたい優馬が持ってたり俺が勧めればすぐ買うから俺が買うまでもないんだよな~。
しかし俺が欲しいものを買うってことは俺が決めないと意味ねぇよなと真木は悩む。
それに靴やら服も玲が買い与えてくれたりする。
一体何処にそんな金あるんだ?
「思ったんだけど兄ちゃんって小遣い以上に金持ってる気がするんだけど気のせい?」
「ああ、女共が貢いでくれた物売れば結構貯まる。
それこそ真木の友達みたいにブランド物の時計とか渡されるけど貰っても俺要らねぇししまう場所もねぇし。」
「……そう…なんだ………」
なんか聞かなきゃよかった。
「で、どこ行くか決まったか?」
「あ、う~ん……特に欲しいものはないからさ~
ゲーセンとか遊びに行きたいかも。」
「そうか。」
そういえば兄とゲーセンとかあまり来ないな。
ずっと友達とばっかだし。
しかし周りはカップルが多い。
当然かクリスマスなんだし。
そしてゲーセンに入りあるものが目に入った。
「あ、これ取れっかな?」
うさぎのぬいぐるみなのだがもの凄く可愛くない!!
目が下を向いた三日月型のニヤついた感じて出っ歯な上にヨダレを垂れ流してる。
「うわっ不細工!!
これ取るの?」
聖が不細工なぬいぐるみにケラケラ笑いながら聞いてくる 。
「取る!!」
そして玲が百円玉を出してくれて真木がチャレンジする。
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