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第145話
続いて真木達が来た場所はバッティングセンター。
「っしゃあ、やるぜ!!」
真木は気合いを入れバットを構える。
そしてバッティングマシーンから120キロのボールが放り出されバットを思いっきり振った。
「死ねコノヤロー!!」
叫びながらバットを振るとボールはヒットし、気持ちのいい音が響きレフト寄りに遠くに飛んだ。
「おお~さっすが運動神経だけは一級品の真木。
めっちゃ球飛んどう。
甲子園出られるっちゃね?」
「だけは余計だっつの。
つーか今時の高校生は150キロ出る奴案外いるし無理だろ。」
その後もヒット量産の真木は気持ちよく汗を流して終わった。
「ほんと真木は凄いな。」
玲がにっこりと頭を撫でてくる。
小さいガキじゃないんだから止めてほしいと思うも彼の大きな手は心地よくもある。
そして聖が次は俺!!と張り切って90キロに挑戦するが
パンッ
「あり?」
バットは風を切り空振った。
「聖もっと腰落とせ
それと脇しめろ!!」
「こ、こうか?
うりゃー‼」
真木のアドバイス通りにやるとボールはカキンとバットに触れた。
「あ、当たった!!」
「聖、それファウルな。」
バットに触れはしたがかすっただけだ。
しかしその後はコツを掴んだのかだんだんと上手くなっていき最後は結構特大のホームランを打った。
「ふぅ~初めてでここまで出来たら上出来じゃね?
もっと速い球やりたい。」
初めてなのかよ。
初めてでここまで上達するとかなんかムカつくと真木は顔を引きつらせた。
「バッセンとか俺も初めてなんだがな。」
玲も初めて来たらしい。
真木はと言うと友達と何度か来ていたためスムーズにやっていた。
そして玲が聖と同じ90キロの所でバットを構えるのだが、その姿は結構様になっていてかっこいいと真木が見惚れていると
カキーン
と痛快な音が響いた。
「え、マジで!?」
初めてとは思えないほど上手かった玲に真木は再び顔を引きつらせた。
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