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第147話

このあと一行はレストランに行き食事を取る事にした。 真木と聖はステーキを頼んで玲はスパゲティを頼んだ。 「ん、美味い!!」 汗流した後の肉はやはり美味い。 ふと、真木は隣を見ると玲がスパゲティを食べてるのを見てちょっと美味しそうだなぁ~とじっと見てると玲がそれに気づいた。 「何?欲しいの?」 「え、えっと……うん!!」 「いいよ、はい、あ~ん。」 毎度の如く玲がスパゲティを巻き取ったフォークを真木の口元に持ってきて真木は口を開けてそれを頬張った。 「……美味い。」 それを見ていた聖は眉を顰める。 「しまった……… 俺、真木と同じもの頼んだ!! こうなるんだったら別の頼めば良かった……。」 彼もこう言う恋人のような事をしたかったらしく酷くショックを受けていた。 しかし真木は玲とこう言う恋人のような事はするくせにその先がいつも中途半端に終わってしまうとふと思う。 自分はそれで満足だ。 だけど兄は本当はそれじゃ満足してないと思う。 でも、真木が嫌だと言えば笑顔で分かったと頷きそれ以上何も言わないし顔にも出さない。 これでいい……のか……? 「どうした……?」 「え、あ、ううん。何でもない。」 考え事しててついぼーっとしてしまった。 食事も終え、十分に遊んだ真木達は家路に就く。 「はぁ~今日は楽しかった!!ありがと兄ちゃん、聖。」 「手元に残るプレゼントはそのぬいぐるみだけだが真木が楽しかったなら良かった。 それより、聖は何もしていないんだからこいつに礼なんか必要ないぞ。」 「ひどっ!!まぁ確かにプレゼントとかなんもしとらんけど真木が折角お礼言っとうっちゃけんその気持ちを否定するのはどうなんよ?」 「煩い黙れ、だったらレストランでの食事の金払え!!テメーの分まで年下の俺に払わせやがって!!」 「あ、バレた?いいやんそんくらい。 真木の誕生日だぜ?1日穏やかにいこう、な? あ、だったら俺がお前を気持ちよくしてやるってのはどう?それでチャラに………ってゴメン冗談!!」 聖の余計な一言に殴りかかる玲。 今にも殺ってしまいそうな勢いだ。 本当にこの二人は相性が悪い。 「ふん、テメーは勝手に一人で抜いてろ、変態。」

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