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第148話
「う~ん…………」
真木は今、風呂から上がり今日UFOキャッチャーで取ったたいぐるみをベッドの上で抱っこしながら考え事をしていた。
「おう、どした?」
聖がノックも無しに真木の部屋に入ってくる。
「何勝手に人の部屋に入ってくんのさ。」
「いいやん、お前と戯れたいっちゃもん。
てか不細工なぬいぐるみでも真木が抱いてると可愛いな。」
「可愛いって言うな。」
「んで、何悩んどーの?」
考え事をしていると見透かされ一瞬びくりと震えた。
まぁ一人で考えていても答えなど出ない為彼にアドバイスを求めることにした。
「あ、あのさ~……」
「ふ~ん、お前はセックスなんてしなくてもそれでも満足だが、玲はそれに対してなんも言わんけどどう思っとうのかよう分からんと?」
「…………」
「別に良くね?
お前もあいつもそれでいいならいいやん。
それにお前にとっては負担が大きいだろうし。」
「や、でも兄ちゃん我慢とか……」
「我慢させときゃいいんだって。
お互い触るくらいしてんなら別にさ~。
そんくらいで我慢出来んとか言ってんなら
恋人でいる資格とかねーよ 別れろ!!
そして今すぐ俺と付き合え。」
「何どさくさに紛れて口説いてんだよ変態!!」
でも聖の言う通りセックスだけが恋人ってわけじゃないし。
それに考えたって無理なもんは無理だ。
「聖、ありがと。
何だかんだいい奴だよな~今日楽しかったし!!」
「ははっ、お前ってたまにそうやって素直になるのって天然なん?
いつも反抗的なのに急にそう来ると襲いたくなる。」
「え!?」
うりゃあと聖がベッドの上で真木に乗っかってきてコチョコチョとくすぐり始めた。
「ははは…やめっ……くすぐったっ……くはははは。」
止めろと言っても止めず余計にくすぐりだす。
すると
「おい、何してる。」
ドスの効いた低い声がし、ドアの方を見ると風呂上がりの玲が鬼の形相でこちらを睨みながら腕を組んで立っていた。
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