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第161話
「う~寒っ!!」
真木はトイレからリビングへ急ぎ足で戻る。
リビングは他の部屋とは違い暖房が効いている為暖かく居心地が良い。
そうなると必然的にリビングに閉じこもるようになりだらだらとした日々を送るこの冬休み。
純に気を付けなさいと忠告されたけど家に籠って兄と四六時中と言っていいほど一緒だから大丈夫とは思う。
と言っても冬休みもあと数日しかない。
このだらだらした生活も、もうすぐ終わりを迎えてしまうのだ。
まぁどうせ学校でも寝てるのだが。
「そう言えば宿題終わったのか?」
玲がソファの上で縮こまる真木に聞いてきた
「……………。」
「仕方ないな、ほら手伝うから持っておいで。」
そう言われ再び暖かい部屋を出て自分の机に無造作に置かれた宿題をかき集めリビングへと持ってきた。
そして玲は眼鏡をかけ宿題を見てくれた。
彼は勉強とか本読む時は眼鏡をかけてる事もある。
眼鏡姿もやはりカッコいい……
しかし、宿題は遅々として進まず結局玲が言う答えをあくびをしながら坦々と書くのみとなったのだった。
そして冬休みも終わり三学期が始まる寒い朝。
「真木、そろそろ起きないと学校遅れるぞ。」
「んーあと5分……。」
「その台詞さっきも聞いた。」
「じゃ~休む~。」
「ダメだ、全く仕方ないな……。」
すると唇に何かが触れ、驚いて目を開けると目の前には綺麗な兄の顔がある。
そしてニタリと笑うと玲の舌が真木の口内に侵入してきた。
「ん……はぁ……」
舌を絡められ吸われ口の横からは唾液が溢れ
ようやく口を離された。
「ふふっ目が覚めたか?」
「……………。」
こいつ………ムカつく!!
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