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第166話

あれから玲はずっと真木を探し続けるが見つからなかった。 どうする?警察へ届け出るか? 取り返しのつかない事になる前に何とかしないと……。 だが正直警察なんぞあてにできない。 どうせただの家出だと言って動いてはくれないだろう。 じゃあどうする? 玲は暫く考え込むと何か知っているであろうあの人の所へ走った。 「あら、貴方……」 「助けて下さい純さん」 玲がやって来たのはMasqueradeだった。 純ならば何か情報を持っていないかと思ったから。 もしかしたら五十嵐と言う奴が関わっているのかと。 「そう……それなら貴方の想像通り、五十嵐の仕業でしょうね。」 「お願いします…どうか、その五十嵐って奴の情報を教えてください。 真木を、助けて下さい。」 玲は純に頭を下げた。 ただ真木を想う一心で。 「ええ、いいわよ。 何なら真木君を見つけるまでやるわ。 あたしにはその力があるもの。」 「本当ですか!?ありがとうございます。」 「ただし…」 「??」 「それに見合う報酬を貰うわよ。」 「報酬?」 「何をくれる?」 何をと言われても彼の欲しがるものなど知らない。 「……俺に与えられるものなら何でも。」 玲がそう言うと彼はニッと口角を上げた。 「そう……。 あたしね、真木ちゃんも真木ちゃんで天然で好きだけど、貴方みたいな賢い子も大好きなの。」 そう舌舐めずりして獲物を狙うような目で玲を見つめた。

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