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第169話

監禁されて一夜を過ごした真木は今頃兄ちゃん相当心配してんだろうなと思う。 五十嵐は特に何をしてくるわけでもなくただ傍に来て昔の話しをしたりしてくるだけだ。 今も真木に寄っ掛かってるだけでこいつの考えてることが分からない。 「なぁ、お前俺をどうしたいわけ?」 その問いに一瞬ピクッと反応してゆっくり此方を向いた。 「俺はお前を傍に置きたいだけ。 俺のものにしたい。 本当ならメチャクチャに犯してやりたいけど お前を傷つけるだけだろ? だから今は何もしない、けど…… 逃げ出そうとするんなら話は別だ。」 「……………」 鎖で繋がれた状態で襲われれば完全に不利だ。 今は大人しくしとくしかない。 昨日は目がイッちゃって危険な感じだったのに今は至って普通な目をしている。 だからこそキレたら何するか分からなくて怖い。 まぁでも、どっか隙をみて逃げられるだろうか? 「真木。」 「ん?」 「俺が怖いか?」 五十嵐が再び昨日のような妙な目付きになった。 一瞬ビクッとするがこいつが丸腰なら最悪戦って気を失わせるくらい出来ないだろうか? そんな状況になりたくはないし下手に刺激するのは良くないか。 「別に…………」 そう言うとふっと笑い元の五十嵐に戻った。 「だから好きなんだよお前が。」 そうボソッと呟いた。 「ずっとお前だけが好きだった。 今も……お前だけ傍に居ればいい。」 「……なんでそこまで俺に。」 「お前多分覚えてないと思うけど、中学でクラスに馴染めなかった俺に最初に声をかけてくれたから。 それから俺はお前しか見えてない。」 「そう…なんだ………」 全く覚えてない。 もうちょっと自分の行動に責任持った方がいいなと反省する。

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