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第170話

真木がいなくなって3日が経った。 Masqueradeに来てみたものの未だ見つかったと言う報告はないと言う。 「チッ、全く使えねぇじゃねぇか。 何してんだよ。」 「落ち着きなさいよそろそろ連絡くるわよ。 それにしてもあんたって性格クソね。」 「よく言われる。」 「…………」 純は呆れた様子で玲を見てくるがそんなことはどうでもいい。 真木が無事に戻ってくれればそれでいいんだ。 「それにしても貴方学校は?」 「それどころじゃねぇっての、馬鹿か!!」 こんな状況で学校なんて行ってられない。 「随分な口の聞き方ね。 今まで見てきた貴方は何処行ったのよ。 ま、そう言うとこ好きだけど少し躾も必要かしら?」 「安心しろ普段は猫かぶってっから。」 「でしょうね。」 ああ、と返事をすると可愛気のない子、と苦笑される。 一向に進展のないこの状況にイライラが爆発しそうになる中純の携帯電話が鳴った。 「もしもし……そう……分かったわ。 貴方はそこで待機しててちょうだい。」 そして電話を切った純の口から漸く玲の待ちわびた言葉が出てきた。 「真木ちゃんが見つかったわ。」 「!!」 「今龍臣が近くで見張ってくれてるわ。 貴方も行くでしょ?おいで。」 純に連れられ店の裏の方にある車の助手席に座る。 それにしてもこの車、有名な外車だ。 それほどまでこの店が繁盛してるとも思えないが。 どんだけ貢がれてるんだか……… 純の運転する車で俺達はあるマンションへ着き最上階へと上がっていった とある一室に入るとそこには龍臣と他に二人の男がいた。

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