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第176話
一方的に快楽に堕ちていく玲のプライドはもうズタズタだ。
対象的に余裕の笑みを浮かべた純は再びローションをたっぷりと玲の後ろに垂らし、自らのソレにはコンドームを装着した。
「そろそろいいわね。」
「おい、待て!!やめっ…あっ…ぁぁああ……」
純の質量を増したソレが玲の中へと捩じ込まれる。
十分に解した筈なのだがやはり初めて使うソコは簡単には受け入れはしない。
それでもお構いなしにズブズブと奥へと挿入れられる。
「……っ、入った!!」
「ふざけんなっ……抜け!!」
「大丈夫よ、気持ちよくしてあげるから。」
そう言ってゆっくりと動きだす。
最初は入口付近を探るように弱い刺激で焦らされ、玲の身体が身じろぐ。
かと思えばイイところを容赦なく突いてくる。
「あっ…あっ…ああ…んっ……あ……
やめっ…ああっ……」
玲の気持ち悪いと言う思いとは裏腹に身体は素直に快楽へ溺れて行く。
「あ…もっ……イ…ク……」
「いいわよイきなさい。」
「ぁぁああ…ああ…ん………はぁ…はぁ……」
玲がイくのと同時に彼の欲が吐き出されコンドーム越しにでもその生暖かさが伝わった。
「ふっ、いい顔になってきたわね。
ちょっと本気になっちゃいそう。」
「……ふざけんな、俺は胸くそ悪いだけだ。」
「よく言うわね、こんだけ出したくせに。
本当はキスで蕩けさせたいけど貴方は真木ちゃんがいるわけだしね?」
真木との関係をこの人に話した覚えはないがと眉がピクリと持ち上がる。
全く、この人にはかなわない。
「まさかあたしが気づかないとでも思ってるの?
アンタと真木ちゃん見てればそれくらい分かるわ。」
「……ほんと嫌な奴だなアンタ。」
「貴方にだけは言われたくないわ。
さて、再開しましょうか!!」
「は?まだヤんのか?」
「当然!!まだまだこれからよ?」
マジか!?
そしてこの情事は玲が気を失うまで続けられたのだった。
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