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第177話
「……っ、クソッ!!」
あの絶倫オカマ野郎にこの俺があんな屈辱を受けるなんて…
あの後も体が重く真木に心配されるし最悪だと玲はものすごく不機嫌だった。
「……や …遠矢!!お前聞いてるのか!?」
「あ?」
「あ?じゃねーよ
今話をしているだろう?
ちゃんと聞け!!」
そう言えば今担任が修学旅行について話しているのだった。
正直どうでもいい。
玲は修学旅行など行きたくないのだ。
「あ~俺行くつもりないんで。」
「はぁ?何言ってる!?だいたいもうお金だって払われてんだぞ‼」
「……チッ」
舌打ちをし窓際の席から外を見る。
その態度に担任が何かを言っているがもはや何も聞こえはしない。
チャイムが鳴りようやくこの長い話から解放される。
そんな玲に篝が話しかけてくる。
「玲、君も段々と本性隠さなくなったよね。
前はもっと優等生キャラだったのに。」
「ほっとけ!!面倒になっただけだ。」
「それでも女の子は逆に素敵とか罵られたいなんて言ってるからビックリだよ。
まぁそれはいいんだけど、さっきの行くつもりないってまさか真木君と離れたくないとか言うつもりじゃないよね?」
「何言ってんだ?
その通りに決まってるだろう!!」
「……………」
三泊四日だぞ?
その間真木と会えないなど拷問に等しい事だ。
ただ、担任も言ってた通り両親は既にお金を払ってる。
だがそれよりも真木と離れたくない。
いっそ真木も連れてくかなんてあり得ない事も本気で思うくらい玲は真木の事で頭がいっぱいだった。
仕方ない、当日風邪引いたと嘘をついて休むか。
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