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第181話

広々として絶景が眺められる温泉なのだが残念ながら夜は真っ暗で何も見えない。 それでも皆この大きな温泉にはしゃいでいる。 そしてここは健全なる男子高校生が集う為当然の如くそっちの方に目が向く。 「お前デカいな。」 「えー普通じゃね?」 「うっわ、その言い方腹立つ!!」 「ちょっ、おい!!どこ触って……あっ……」 「お前何反応してんだよ…」 と、下ネタ爆発のこのホモ浴場。 そのクラスメートの様子を冷めた目で玲は眺めていた。 「馬鹿じゃねぇの?」 「なんだよ遠矢、お前ほんとは仲間に入りたいんじゃねぇの?」 「……はぁ?」 ニヤニヤと近付いてくるクラスメートに玲は後ずさる。 「お前普段すましてっからさ~ 慌ててる姿とか見てみたいよな~。」 そう言うと数人で玲を囲み身体をベタベタと触ったり擽ったりしてきた。 「おい止めろ!!触んなって!! ぁ…んん………」 誰かの手が玲のそれに当たり思わず変な声が出た。 や、やべぇ……… 「あれあれ?遠矢も反応しちゃった?」 「てめぇ等ふざけんなよ!?」 「コラそこ!!温泉で騒がない!!」 ここで篝の声が響き玲にちょっかい出してきた奴等は一気に静かになった。 「あ~サーセン会長。」 大人しくなった彼等はちゃちゃっと済ませ温泉から出ていった。 「全く君も何やってるのさ。」 「俺は何もしてねぇよ。 あいつ等がちょっかい出してきたんだっつの。」 「まぁ正直面白いからあのまま静観してたかったとも思ったけどね。」 「…………お前。」

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