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結合3

 取り残された僕は、とりあえず近くにあった花壇に咲くマリーゴールドを被写体にシャッターを切る。  彼の言っていた意味を知りたくて、写真どころではなくなってしまった。  急いで部室に戻ると、誰もまだ戻ってきていないようだ。  僕はノートパソコンを立ち上げ、ガマズミについて調べる。  ガマズミの花自体には至って、気になる点はなかった。  ふと、検索ワードに「ガマズミ 花言葉」と書かれていることに気がつく。  クリックしてみると、ガマズミの花言葉についての検索結果が一覧となって現れる。  どうやら恋愛に関するものが多いようだ。  彼はきっとその玲という人物に恋しているのでは、と思い当たる。  ノートパソコンの履歴を消し、僕は開いた窓の外から校庭を眺める。心地よい暖かい風が、僕の長い前髪をハラハラと揺らす。  もしかすると、時仲くんがよく一緒にいる人物がそうなのかもしれない。  日が長くなったとはいえ、既に日が傾き始めていた。  オレンジ色の夕日が、部室の中を照らし電気をつけなくても、まだ平気な明るさだ。そろそろみんな戻って来る頃かなとぼんやり考える。  ふと、校門に目をやる。柵によりかかるようにして、男子生徒が文庫本を片手に俯いていた。  そこに時仲くんが、走って近寄っていく。気配を感じたのかその男子生徒が顔を上げた。  僕は思わず、窓枠に手をつき体を前のめりにする。  ここからでも分かるぐらい、その男子生徒は綺麗な顔立ちをしていた。  あの子がきっと玲という人物なのだ、と直感的に感じる。  何を話しているのか分からないが、玲らしき人物は笑顔で時仲くんと向かい合っていた。  時仲くんは呆れた顔でいて、少しそわそわしている。  僕は思わず、その光景をカメラに収める。  それと同時に激しい嫉妬心が湧き上がり、僕は驚く。  人に対して、執着心が芽生えたのは初めてで、僕は玲くんが気になって仕方なくなる。  一体どうすればいいのだろうかーー  思い悩んだ末、とりあえず部活が終わった後に、時仲くんを追いかける。 「時仲くん」  周りに誰もいない事を確認してから、下駄箱にいた時仲くんに声をかける。  びくりと体を震わせ、上履きを持ったままこちらに目だけ向けてくる。  完全に警戒している目で、僕は思わず苦笑いしてしまう。

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