35 / 40

兄弟どっちもやきもちやき!?オナホHにぞっこん夏真っ盛り!

「学校行きたくない……」 父親は先に家を出、母親は何かと忙しくしていて、兄弟二人きりの食卓。 朝練が廃止になり、弟の星哉と朝食を食べるようになっていた兄の智章はさり気なく聞き返してみる。 「急にどした。いじめ?」 向かい側に座った星哉は我に返ったみたいに固く口を閉ざし、首を左右にブンブン振った。 無意識に洩れた独り言のようだが。 昨日から弟の様子はおかしかった。 『……おかえりぃ、トモ』 部活から帰ってきた智章を玄関で出迎えたときも、どんより、していた。 しかし昨日の朝はと言うと。 『あれぇっ、いちごジャムもうないじゃんっ、あーーーっ、トモとりすぎっ、ちょっとちょーだいっ、げげっ、早く食べないとトモとバスかぶるっ』 いつも通りの星哉だった。 「昨日学校で何かあった?」 「……べつにぃ……」 「なぁなぁ、そろそろ出ないと俺とかぶっちゃうけど。だいじょーぶですか?」 同じ高校に通っている二人。 下級生・同級生・上級生から告白されたことがあるモテ兄と一緒に通学するのが照れ恥ずかしく、最近、ちょっと早めに家を出るようにしている平凡弟。 朝食をほとんど残して、母親がわざわざ準備していたタオルハンカチを忘れて。 無意識に行きたくないと洩らした学校へ健気にも登校していった。 「あっ、星哉ったらハンカチ忘れて! も~~!」 おっちょこちょいな次男に肩を竦める母親、新品のいちごジャムをトーストに乗っけて悠々と食べていた長男は「夏ボケしてんのかも」とフォロー(?)しておいた。 ……まさかこんなことになっちゃうなんて……。 季節は夏。 期末テストも終了し、年子兄弟が通う高校では夏休み明けの九月に開催される文化祭の話し合いがクラス毎に着々と進められていた。 「……おれ、文化祭、行かない、休む……」 昼休みの食堂で顔色の優れない星哉がそう言えば。 一緒に昼食をとっていた友人らは「せっかくのイベントだぞっ」「おいでよセイヤンっ」「一緒に楽しもーよ」と、落ち込んでいるクラスメートを口々に励ますかと思いきや。 「だな、それが最善の策かも」 「わざわざ自分の恥ずかしいとこ見にくる必要ないし」 「相手が相手だもんなー抗議むずいよなー」 これでもかと同意されて感謝もできずに「みんな薄情者ぉっ」と星哉はおめめをウルウルさせた。 「てかさ、てかさ、ほんとひどくない?」 「うん、ひどいのは確実」 「悪趣味だよな」 「喜んじゃったセイヤンの青春返せってかんじ、」 「「「あ」」」 「え、なになにッ、虫ッ? いきなり真顔すんなぁっ」 友達の三人が急に真顔になったのでビクビクする星哉、朝食と同様、日替わり定食にもろくに箸をつけていない。 やはり余程のダメージを負っているようだ。 「もうほんとやだ……白倉さん……あんなことしちゃう性格だったとか……ショックだぁ……」 友達三人は顔を見合わせて昨日交わされた会話を思い出す。 『白倉さんに放課後呼び出されちゃった』
いいね
笑った
萌えた
切ない
エロい
尊い

ともだちとシェアしよう!