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恐怖

「おぃ。そろそろ教えろよ、どこ行ってんだよ?」 「…………。」 あれから電車に乗って、さらに皆とは離れて行った。何度も奏に目的地を聞くがそっぽを向いて全く応えない。かといって左手を掴まれていて逃げることも出来ない。 「奏」 「…………。」 2駅目に降りて、奏は手を掴んだままずんずん進んでいく。 言うなら、こんな長身2人(片方イケメン)が手を繋いでるのはすごく目立ってたんだけど、そんな文句も全く聞いてもらえない。 そして、高級感溢れるマンションについて 奏が指紋認証をしながら中に入った さらに5階まで上がり、奏が空いている手でドアの鍵をあけた 「奏?ここどこ?」 「……俺ん家。」 バッと奏の顔を見る、やっぱり怒ってたけど やっと話してくれた。 何となく久々に奏の声を聞いた気がする。 「ここは?」 連れてこられた部屋にはベットと机、本棚などがあり、恐らく寝室だろう。 「優しくなんてできんけん。」 「は?……何が?」 俺が言うのが早いか、奏は俺をベットに押さえつけ、左手で俺の両腕を頭の上に固定した 「……か、なで?」 「言うたし、優しくなんてできんち。」 奏の目がまじだ 「ちょっ!何すんだ!放せ!!!」 まずい!手や足をくねらせて何とか逃れようとするがビクともしない 「ーーーっ!!」 奏は右手で顔を押さえて、唇同士をくっつけた え。 暫く何が起きたのか分からず止まってしまったが、奏の舌が入ってきて、ハッとした 「んっーんん!?あ、あぅ」 「ふ、千聖エロ」 こんな強引にされているのに、舌の動きは優しくて流されてしまう。 てかこれ呼吸ってどうするんだ!? しかもこいつめちゃめちゃ上手い!! 噛んだら……痛いよな。 「…っ!!…あっ、…ふ… う……」 クチュクチュと唾液が交じる音が俺の声とも混じって響く 上手く息継ぎが出来ず、酸欠で頭の中が真っ白だ、何も考えられないのに、気持ちいい、その感覚だけが断続的に浮かんでくる 「……っーーーあっ、ふぁ…」 もう、抵抗の力も無くなって、やっと奏は腕と唇を離した ぐったりして動くこともできない 「ふ、千聖かわいかね…」 「……はぁ、はぁ、………………か、な、でぇ」 「ん?なんね?」 何も考えられない頭で、頑張って腕だけ動かす そっと奏の頬に右手を添えて 「目、青、ぽい。綺麗。」 奏が目を見開く よく見ないと気づかないけど茶色の中に青っぽさが混じっていて、とても綺麗だった 「奏?」 「っ!!あっ、ふぁ、んんっ……ふぁ」 また強引に舌が入ってくる 「ふぅ、………………っ!!……んんっ!?あ、いゃ!!そこいや!!」 息継ぎに必死で気づかなかったがいつの間にかシャツがはだけていて胸があらわになっていた 奏が乳首をコリコリと捏ね回す 「あぁ、いゃぁ、んっー!」 「んー?何で?気持ちよかとやろ?」 「かなっ、ぁ!、い、やぁ……やめ、」 ついには口に含み舌で舐めたり乳首を噛んだりする。今まで感じたことの無い感覚に目眩がするほど揺さぶられる 「ふふっ千聖感じやすかね。」 ガリっ 「あ"ぁー!!!!!んっ、あぁ、」 奏が左の乳首を噛んで……その、俺は 「イった?……乳首だけで?」 「あっ、あっ、はぁ……はぁ」 余韻で声も出ない カチャガチャ 金属が擦れる音がする 視線を下にやると奏が俺のズボンに手をかけていて、脱がせようとしている 「あ!やめっ!」 必死に体をよじって抵抗しようとする だけど、芯が無くなったみたいに体が動かなくて奏のなすがまま下半身が顕になった さっきイったからだろう、白濁と先走りで俺のモノはテラテラと光っている ……しかも、タッテル 奏の手がそれに向かって伸びる 「ひっ!、あ、やめっ、、、ご、ごめん……。 謝るから、許して、お願い、ひっ、くっ」 涙が出る、感じたのは未知への恐怖だった 奏が何に怒っているのか分からないけど、 きっと怒ってるから………… 「……っ、……奏?」 そっと俺の涙を指で拭い、それを口に含んだ カッ!と顔が熱くなる 「千聖、」 「い"っ!!い"っだーーーーー!!!」 痛い! 「千聖、もっと緩めて。まだ1本」 1本って何? 痛い。違和感と痛み。 さっきまで主張をしていた俺のは力をなくし止まったはずの涙はまた出始めた 奏のさっきまでの優しい表情は無くて この誰にも助けて貰えない空間も、 奏の考えている事も、 これからされる事も、 怖いと思う事しか俺には出来なかった

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