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痛みと快感

「ぎゃあああ!!痛い!!ごめっ、許して」 奏が人差し指を入れているのが見えた それを無遠慮に暴れさせている 神経のちぎれそうな痛みに耐えることが出来ず恥すら捨てて奏に必死に頼む 力の入らない体ではシーツを掴むことと、奏の首に手を回すことしかままならない 「そんな力入れても千聖が痛いだけばい。」 「あっ……いたっ、い、やめて、お願い、グズっ、もう、嫌だ、やっ」 涙を奏が舐めるけどさっきの動揺すら浮かばないほど俺は痛みに囚われていた 奏は、辞めなかった ゴリっ 「い"っ、ーーーーっ!!!!あ"ぁ!」 ビクッと体が弓反りに持ち上がる 目の前がチカチカして、全身が震える そして…………またイってしまった 白濁が奏の腕に飛ぶ 「ん、あった」 ニコッと奏が笑った。 とても綺麗に ……何?今の、なに。 「千聖?前立腺ってしっとー? 男でも感じる場所ばい」 朦朧とする頭で繰り返す …………ぜんりつせん……? 考える暇など、あるはずも無かった 「っ!あ"ぁ!あ、いゃ、あ、あ"ーー、っ」 「増やすね」 「うっ、あっ、かな、か、奏……」 また質量がました だけど、人差し指が頭が無茶苦茶になる所をぐりぐり押し続けていたので、痛みよりも感じるものは快感だった 人間は追い詰められると微かなものに縋りたくなるってどこかの本に書いてあった。 そう、俺は快感に、すがってしまったのだろう。 「気持ちよか?」 「あっ、き、きもち、い、い」 何も考えられない、考えたくない 気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい 「ねぇ?もっと欲しか?」 …………もっと? もっと。欲しい。 「かなでぇ、もっと、ほしっ」 「っ、…………ふふ、よかよ?」 ズルッと指が抜かれた 「あぅっ……はぁ、はぁ……、」 それすらも快感でしかなかった 暫く浅い呼吸を繰り返していると カチャカチャという音がして、後ろに何かが当たった。もっと、欲しい。 だけど、次に来るものは俺の望んだ快感ではなかった

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