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だよね。

「じゃ、行こうか。」 凄みのある声にゾッとする。 立ち上がった礼は大きくて、首が痛い。 「え?どこに?」 「決まってるでしょ?千聖の所」 「あ、うん。」 だよね。 それから教室に向かう。 現実逃避したくてゆっくり歩いてみたのに、 足の長い礼はお構い無しで速歩で歩くから結局俺は小走りすることになった。 あ!足が短いんじゃないよ!?身長!!身長の問題だから…………って!何言わせんだよ!! こんな1人ツッコミすら現実逃避の材料になって安心するなんて泣けてくる。 でも、そんなのが長く続くわけもなく、ものの数十秒でB組に着いてしまった。 「あ。おい。どこ行ってたんだよ。」 入っていくと俺たちに気づいた千聖がこっちに歩いてくる。さっきまでの興奮は無くて、俺たちが話してる間に落ち着いたようだ。 「てか、お前ら。俺だけ置いてくなんてなんなんだよ。」 だよね。 千聖がおこ顔で言ってくる。怖いわけじゃないのに、何も言えない。 「千聖。」 優斗。と呼ばれた時のようにビクッとしてしまう。千聖もただならぬ気配を感じ取ったようでな、何だよ。と言いながらも若干狼狽えていた。 「今日何か辛そうだね?歩き方も変。 それにそれ。」 礼は千聖の首元を指さして言う。俺には見えないけれど礼には何かが見えているようで、千聖も慌てて首元を手で覆った。 「っ!これは、ち、違う!」 「……千聖。千聖、何があった? 僕たちにも言えない?……信用できない?」 礼は切なそうに言う。 それは、ほんとにそう思う気持ちと、そんな言葉を言ったら千聖が傷つくのを分かっていても、そうまでしてでも知りたいって気持ちがあることを、俺は分かってる。 「いや!そうじゃない!!…………ただ、 「んー?何やおろしろそうな話しとるやん。 俺も混ぜてーな?」 そこで千聖の話に被ってきたのは 奏だった 千聖の首に長い腕が伸びて、一瞬千聖が前のめりになった。普通に見たら仲良く肩を組んでるようにしか見えないけど、千聖が少し楽そうな顔になったから、もしかしたら肩を抱いて支えてるのかもしれない。 それを礼も感じたらしく、余計不機嫌になる だよね。 礼は珍しく相手を見上げて睨んでいる (あ、……。珍しいのは睨んでる事じゃなくて見上げてる事ね?礼は長身だから。ん?俺?…………。HAHAHA) 俺……どうしたらいいんだろ。

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