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噂って何日だっけ?3日は?あ、ボウズか。

昨日、女子達がショック~と言いながら集団で帰っていったのは何だか印象的だった。赤い色のオウムの群れってあんなんだろうか。 そして、今日。オウ……女子達が集団で奏に嘘なんでしょ!?と詰め寄るのもかなり印象的だ。 話の概要を聞くに、昨日女子達はそのチヒロという忌々しいであろう奏の彼女を探していたらしい。ありとあらゆる情報網でこの学校はおろか、奏が出身地だと言っていた福岡まで探していたらしい。なんというか怖い。 チヒロなんてありふれた名前数え切れないほどいただろうに、可能性を狭めたり、彼氏の有無を確認したりと、とにかく頑張ったらしい。 それを自慢げに話すのはどうだろう。 今は知らない人とも繋がり情報を共有出来るものが溢れているが…………これは使い方を完全に見失っている。 なんて俺が呑気なことを思っていても中心に居る奏、千聖はたまったもんじゃないだろう。 朝、2人は仲良く登校してきた。のに!ドアを開くや否や、オウムに捕まった。奏はんー。とかしか言わないと察していた女子達は仲良し(だと思っている)千聖も捕まえてチヒロがどこの誰なのかを聞いていた。口下手だし、自分が奏の恋人だと言えるはずもない千聖は揉みくちゃにされながらもいや、知らない、と頑張っていたが残念ながら声が小さすぎて次から次に飛んでくる女子の質問に掻き消されていた。 助けたいのはやまやまなんだけど。 ごめん、千聖。無理だわ。 俺を含め男子はそのいようとしか言えない光景をきっと忘れないのだろう。女子に囲まれるのは男子誰もが夢見る事だか、ちょっと考え直したくなる。 しばらくたって、といっても10分も経ってないけど千聖を使えないと思った女子達は直接奏に聞くことにしたらしく奏の方の群れに加わった。無事に生還した千聖に近寄る。 「千聖ぉ。大丈夫ぅ??」 ぐったりとして、顔が死んでる。 「あれ?何で?こう、なるんだ?、」 こうとはどうだろう? 「……千聖?」 「優斗、噂って何日だっけ?……3日か。あと3日も。…………あれ?3日はボウズじゃん。」 千聖が壊れてる。 アホの子に見える。 結局奏はチャイムがなるまで囲まれてて、何かとにかく印象的な出来事だった。

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