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誕生日 of 優斗 誰?

「かな『優ぅーー!!!! 奏と礼の会話が分からなくて聞こうとしたら勢いよく扉が開いた。 入ってきたのは 「あれ? 快兄、 雅兄、早かったね?」 優斗のお兄さんの快斗君と雅人君だ。 スっと耳元に手をやる。と言うか耳を塞ぐ。 礼も同様にして、しかも優斗からすっと離れてる。奏はまず快斗君と雅人君の登場についていけてないから交互に二人を見てる。 快斗君と雅人君は優斗のそばまで行ってちょこんと座った。流れで奏も快斗君の為に少し避けてあげている。その瞬間 「「ハッピーバースデーゆーとー!!!!!!!!!!!!!!」」 耳を塞いでるのに頭ががんがんする。 一通りのおめでとうを言い終わったのをしっかり!確認して手を下ろし、一息つく。 16になっても可愛いー!!ますます可愛いーー!!とその後も2人は大興奮だ。 奏は相当うるさかったらしくて、顔を顰めて頭を抱えている。教えてあげたかったけど、そんな暇は2人からは貰えない。礼もすました顔でケーキを口にしていた。 「快兄!雅兄!ちょっと待って!!」 「「ん?」」 撫で回していた2人は意外と素直で優斗の話しに耳を傾ける。 「学校は?どうしたのぉ?早くない?」 たしかに。今日は土曜日だけど、普段ふたりともサークルとか部活とかで基本いないのに。 「「え?顔出したけど?」」 「休んだのぉ!?」 「いや?顔出したし、普通に行ったことになるよな?」 「それな!」 相変わらず頭が痛くなる、いや、頭を使う(無駄な)会話だ。 しばらくして快斗君とパチッと目が合う。 「あ!千聖君!……礼君も!来てたんだ!」 キョロキョロして礼も見つけた快斗くんが嬉しそうに言ってくれたんだけど、 今ですか……。最初からいたんですけど。 「快斗君久しぶり。」 「お久しぶりです、快斗さん。」 快斗に続いて俺らを見つけたらしい雅人君もニコッと笑いながら話しかけてくる 「千聖も!礼も!変わんないねぇ!!」 見た目……?かな? 「そうかな?雅人君も全然変わらないね」 「雅人さんも元気そうですね」 そこまで言うと2人はサッと奏を見た。 奏はさっきの大声で相当不快感?不信感?を抱いたらしく、怪訝そうに目を細めて2人を見ていた。快斗君がニコッと笑って奏に言った。 「ところで、君、誰?」

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