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問題解決→問題発生
なんかひとしきり笑った。
久々に優斗とおなじ位置に立ったんだという安心に満たされていた。
どうやら優斗は最近俺が元気ないのに、何にも頼ってこないことを不満に思っていたようだが、俺はそこそこ迷惑かけていた、と思う。
母さんへの連絡とか、授業内容送ってくれたりとか、立つのも辛い時なんでもないふうに支えてくれたりとか、なんかそういうの優斗は自然にやってるんだろうけど俺的には本当にありがたいと思ってたし、何なら優斗呆れてないかなと少し心配だった。
「まぁ、これでいいか」
「うん!よかっ…………あ"ぁー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
っ!?!?!?
「うる、さ」
咄嗟に耳を抑えるが、既に鼓膜はありえない程揺らされていて手遅れだった。
「あ、…え、あ、っ」
潰れそうな蛙か、
「泣きそうじゃん、どうしたんだよ?」
「いお、どうしよ。俺。最低だぁ。」
「いお?」
どうやら問題解決と問題発生のスパンはそんなに長くないらしい。
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