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ささくれ

「…いや、……でも。…っ。」 優斗とのは俺でてったらくっそめんどい事になるちおもて、テキトーな所におった。 そろそろか、と戻ってきたはええんやけど。 取っ手に手をかけた時には、ブツブツと短的に小言を発する千聖が脳内に伝達された。 ゆっくりと扉を少し開けると 「っふぶ」 思わず笑ってしもた。千聖はロダンの考える人をここまで忠実に再現する奴がおるやろか?ち言うくらいの完成度を誇っていた。 優斗の話に頭を占領されとるらしく、俺がドアを開けたことには気づいてないみたいやった。 「なんっで他人事なんだよ!!!!、困ってんだろ!お前も!!!!」 「大パニックだよ!!!!」 「てか、いつの間にそんなことに……。って今日か。優斗って、え?…、んー。そう、なの、か?」 何の話かは知らんけどなかなかに2人してわちゃわちゃしとる。基本的にキョロキョロする優斗と考える?多分混乱しとる千聖で何かをどうかできるとは思わんけど。 「ねーねーねーねー!一人で悩まないで!?一緒に悩もう!?俺どうしたらいい!?あと、千聖と違って俺はホモじゃない!」 「俺も違う!!!」 口角が力をなくす。 べつに千聖がそうじゃないことなんて知っとったし、割と俺が無理やりやって今があることも分かっとる。 千聖が俺を好きなんも分かっとる、わかりやすいけんな。けど、俺はそんなに好かれるやつじゃない。 なんか今まで整っていた爪先にささくれが出てきたかのような不快感と喪失感に包まれた。 「ーーー!!!」 「…、!!!!、、??、、」 ごちゃごちゃと話す2人を置いて俺は家に向かって歩き出した。 弱いな、

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