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いつの間に

「だよなぁ〜」 なんて、ハハッと笑いあって、そして、思い出した。 なんか一気に張り詰めてた気が緩んでちょっとおかしなことにあんなに衝撃的な人生の根本をも揺るがしかねない出来事が頭から離れてた。 突然叫んだことで千聖も最早俺に恐怖を抱いているかのような嫌悪感を顕にした。 「いお?」 「うん、……あ、あ"ぁー!!!!!!!!!!!!」 「…うるっさ、え、何?どうしたの?」 「ちちちちちちちちちち、さと」 「バイブ内蔵なの?」 「お、おれ。」 言葉が出てこなかった。 ホモだった?いや、そんなはずは無い。 伊織先輩が好き?いや、でも記憶が正しいなら初対面 「はぃ?ごめん、よく分からなかった。」 「なんでぇ!?!?もう4回も話したじゃぁん!?」 「だって!分かるわけないだろ!今まで彼女も居た友達に 急に男とき、キスして、その、…し、そうになって、で、励まされて、……もぅ!とか言われても困るだろ!!」 「困るね!?」 「なんっで他人事なんだよ!!!!、困ってんだろ!お前も!!!!」 「大パニックだよ!!!!」 「てか、いつの間にそんなことに……。って今日か。優斗って、え?…、んー。そう、なの、か?」 「ねーねーねーねー!一人で悩まないで!?一緒に悩もう!?俺どうしたらいい!?あと、千聖と違って俺はホモじゃない!」 「俺も違う!!!」 「奏は!?」 「………それは。その。…、今、は!俺のことじゃないだろ!」 「そだね!」

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