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通知 0/217
スマホを開くとLINEには通知217と表示される。どれもこれも女ばかりで毎日毎日飽きもせずに綺麗な言葉を並べる連中に嫌気がさす。
千聖を置いて帰って、何か連絡があるやかと思ったが1番欲しい通知は0/217
何個か既読無視しとったらぱったりこんごつなった
かと言って自分から連絡するのも癪やった。
次の日、遅れて学校に行った。千聖が待ち合わせを確認してきたりするやろかと思ったからやけど、もちろん何の連絡もなかった。
しかも一人で教室に入ると誰もおらん。
黒板には全校朝会と書いてあって、足重に体育館を目指した。ちょうど昨日優斗を迎えに行った時にあった優男が優斗と付き合っていると公言したところで、場は盛り上がっとった。
1年は後ろの方に並んどるけん、2、3年がBクラに目を向けとる。俺はそんなんどーでも良くて、千聖を探すと真っ直ぐに優男をなんとも言えん顔で見とる姿が目に入った。
恋しとるわけやない。
恐らく羨ましいんやろ。男と付き合うことに何の躊躇いもないようなその堂々とした感じが。隠している自分と決定的に違うその事実が。
かと言って俺が今ここで「千聖は俺のもんや」というのとはまた違う。優男と優斗。俺と千聖。それぞれの形を持ちながらも、憧れる。
千聖、隣の芝生は真っ青やった?
千聖はどうしたいんやろか。
「あ、か、奏!おはよう。昨日は大丈夫だった?」
「何が?」
幸い体育館の1件で誰も俺らに注目なんかしとらんくてついキツく当たってしまう。
「その、連絡が、取れなくて」
「連絡?したん?俺に。」
「え、…………し…、してないけど、でも何個か無視してたから、その、めんどいかなって……」
お互い様なのはよう分かっとる。
のに、当たらずには居られない。
寧ろ、千聖はなんも悪ない。
「その、な、奏、っ、」
ちょっと顔を上げると今にも泣き出しそう…というよりもう泣いてしもとる。
「はぁ」
溜息にビクッとする千聖を引いて渡り廊下まで連れてきた。「体調悪いみたいやから保健室連れてく」と誰にでもなく言ってきたから大丈夫やろ
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