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「俺は」と「俺も」

「……ど、どうしてここに居らっしゃるんです??」 すごい……声出てる 「んー?それもカンケーないやん。俺がここおっちゃいかん理由ある?」 ピリピリ、ピリピリと静電気みたいなだ 「村主くんは夏目くんが好きなんですか?」 ビクっと体が揺れる 「......俺は、な。」 「あ、………っ、」 俺は、ってそれじゃまるで 男同士、世間体、蔑み、稀有の目、噂、悪口 多くの嫌な事が頭をよぎり押し寄せてくるけど けど、 「......俺、、、も、奏が好き。............です。 だから付き合えない。」 かァァァァっと頬が染る 何も見れなくて自分の膝を見つめることになった。 俺はなんて言われたら、悲しくなる。 そんな1人だけみたいに 俺も、好き 男だし、知られるの怖いけど、でも、奏は言ってくれたのに嘘ついて自分だけ逃げるのは、嫌だ。

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