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第10話 君は誰?
「その呼び方止めろ!」
「あっ・・・。ごめん。ヒクッ。」
久遠が身体をビックとさせて呟いた。
俺の声にビックリしたのか久遠は泣き止んでいる。
どうして優ちゃんなんて呼ぶんだ。
久遠に優ちゃんなんて呼ばれたらマジに俺ヤバイ!!
久遠は心翔に仕草が似ているし以前から思ってたんだけど目とか笑った時のフワッてなる感じとか本当に似てる。
俺はやっぱり久遠と居ると落ち着かない心翔に似ているからかもしれない。
久遠は苦手だ。
「寝かせてくれないか?」
「うん。」
ガタガタ。
久遠は、座っていた椅子を少しだけベッドから離して座り直した。
イヤイヤ。
普通帰るだろ?
さっき俺居たら寝れないよね的な感じだったよな?
もう、面倒だからイイや好きにしてくれ・・・。
人と真面に会話したの久しぶりだから疲れたし・・・体中痛いから勝治叔父さんが言った通りに何も考えずに寝よう。
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