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第4話 君は誰? Side心翔

校舎に向かって走っているとクラスの窓側でこっちを見ている奴がいる。 あの階の窓際って、八坂の席だ。 八坂は、何してるんだ? これは話しかけるチャンス! もしかしたら2人だけなら返事するかもしれない。 うぉ〜っ!! なんかヘコんでたけど元気出て来たぞ! 急いで階段を駆け上がり教室の後ろの扉の前まで来た。 「ハァッ。ハァ」 ちょっと息を整えて落ち着こう。 「スゥ〜。ウシッ!」 気合を入れて俺は勢いよく教室の扉を開けた。 「八坂!」 シ〜ンッ。 てっ・・・あれっ?マジか! 誰も居ねぇ〜。 あっ、でもカーテンが揺れて・・・窓開いてる。 俺は誰もいない教室に入り携帯を机の中から取り出しポケットの中に入れると揺れているカーテンの方に歩いて行った。 そこは八坂の席。 カバンも有るし教科書やノートも出したままでさっき迄そこに八坂が居たのだと思える状態だった。 どっか行ったのかな? 少しまってみようかな・・・。 俺は八坂の席に座りノートを見ていた。 八坂、字が綺麗だ。 なんか・・・優ちゃんの字に似ている気がしてきた。 俺は単純だから下の名前が同じだからそう思うんだよな・・・。 優ちゃん・・・。

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