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第15話 君は誰? Side心翔

俺の制服をギュッと握りしめ泣いていた優ちゃんが静かになった。 寝てる? でも制服はギュッと握りしめられているから寝てはないよな? 「優ちゃん。大丈夫?」 俺は心配で声をかけた。 「大丈夫。」 小さい声でそう返事をする優ちゃん。 大丈夫には聞こえなかった俺は一層心配になり優ちゃんの表情が見たくなった。 ゆっくりと俺から離れて顔を見ようとすると優ちゃんは、俺に抱きついてきた。 「ダメ!」 優ちゃんの腕に凄い力が入っている。 「うん。わかったよ。もう少しこのままでいるよ。」 優ちゃんが落ち着いていないのかもしれない。 俺で良かったらいくらでも抱きしめる。 優ちゃん・・・・・。 優ちゃんを離したくない。

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